9月11日からいよいよ発売開始しました新型デミオです。(ディーゼル車は10月26日から発売開始)
当店では、2台の試乗車をご準備しております。(ディーゼル車1台、ガソリン車1台)
ディーゼル車は、1000kg少々の車体には有り余るくらいの圧倒的なトルクを有しており、
急なのぼり坂や高速道路も楽々と走り抜いていきます。
一方ガソリン車は、パワーではディーゼル車に劣るものの、スムーズな走りが際立ち、街乗り中心の女性には
特にお勧めです。
今回の新型デミオのこだわりはデザイン・1ランク上の走り・上質な室内空間です。
まずはデザインですが、マツダのデザインコンセプトである「鼓動」をテーマとしています。
鼓動デザインとは車を生き物として捉え、今にも動き出しそうなデザインをイメージしています。
次に走りですが、以前は走りと言えば、スポーツカーのような車の限界を超える域での豪快な走りをイメージしがちでしたが、
現在のマツダが追い求めている走りと言うのは、日常シーンでの走る・曲がる・止まるを運転する人の意のままにと言う部分がポイントです。
多くの車はハンドルを切れば曲がりますが、実際に様々な車を比較してみますと、ハンドルを操作してから車への反応速度はゼロコンマ何秒という世界ですが、明らかに異なります。
例えば、駐車場での停車状態から10km/hくらいでハンドルを切りながら駐車場から出て行くシーンを想像してみてください。
一般的な車(以前のマツダ車もそうでしたが)は、ハンドルを操作してからの反応がゼロコンマ何秒か遅れるため、運転する人がイメージした車の旋回具合とのギャップが生まれ、そのため、ハンドルの「切り足し」が必要になる場合が多くなります。
ところが、CX-5から始まった第6世代と呼ばれるフルスカイアクティブを搭載したデミオは、CX-5・アテンザ・アクセラと同様に、ハンドルの操作が
遅れることなくダイレクトに車に伝わることで「切り足し」をする必要がほとんんどなくなるのです。
このハンドルのダイレクト感は、日常シーンでの運転の楽しさもそうですが、急ハンドル時にも非常に重要な役割を持っておりますので、
楽しさだけでなく車の安全性にも大きく貢献しています。
次に直線道路を60km/hで走行するシーンを想像してみてください。
一般的な車は、直線道路にもかかわらず運転する人が無意識にハンドルを小刻みに動かしています。
一方のデミオは、ほとんどハンドルを小刻みに動かす必要がありません。
直線道路だからハンドルは動かさないで良いのでは?と思いがちですが、実はほとんどの車は小刻みなハンドル操作をしなくては、
直進できないのです。これは、ハンドルの作りと言うよりも車の足回りが影響しています。
足回りをしっかり作っていれば、ハンドルがぶれずにしっかりと直進ができます。
この微妙なハンドルの操作が減ることで運転中の疲れを軽減することに貢献しています。
そして次に一般的な道路で前方車両への追従走行をイメージしてみてください。
追従走行と言うのは、前方車両と一定の車間距離を保ち、ほぼ同等の速度で走ると言う意味です。
一般的な車は前方車両が加速しますとそれに付いて行こうとしてアクセルを踏んで加速させます。その後前方車両が一定の速度になると、自車のアクセルをOFFにしてブレーキペダルに足を乗せて小刻みにブレーキワークを始めます。
(もしくは車間距離がギリギリ近づくまでブレーキペダルに足を乗せて待機しています。)
ところが、デミオは前方車両の加速に付いて行った後、一定速度になってもアクセルをOFFにするだけで、追従していくことができます。
前者と後者では一体何が変わるのでしょうか?
運転者の利点としては右足でアクセルペダルとブレーキペダルの行ったり来たりという回数が劇的に減ります。
このため運転の疲れを軽減できるので、より楽しく運転できます。
ではなぜこのような現象が生まれるのでしょうか?
実はこれもスカイアクティブの魅力の1つで、アクセルを踏んだ分だけ車が加速するのは一般的な車にもよくありますが、
デミオは運転する人のアクセルの踏み方にも十分に気を遣っています。アクセルペダルの踏んでいる角度+踏む速度と言う部分を
開発の段階から気の遠くなるような回数の試運転を繰り返し、700パターンのアクセルワークをコンピューターに記憶させています。
そのため、低速でのわずかな加速、中速での加速、高速での加速など様々なシーンでの運転者の意のままの絶妙な走りを
体現できると言うことです。これこそがマツダが思い描く意のままの走り(人馬一体)の走りの醍醐味と言えるのかもしれません。
また、加速だけでなく市街地での追従走行大事な部分は絶妙な加速力だけでなく、エンジンブレーキも大変重要な要素となります。
エンジンブレーキとは、アクセルを踏んでいない時にトランスミッションのギヤにより車にブレーキをかけているという状態ですが、こちらも
スカイアクティブ技術が貢献しています。
オートマチック・トランスミッション車にはロックアップ機構というのがあり、ロックアップというのはギヤとギヤが噛み合っている状態、いわゆる
ロスの無い状態なのですが、(マニュアル車はほぼギヤが噛み合っているため、ロスが少なくそれが一般的に言う低燃費に寄与しています)
スカイアクティブ技術ではロックアップを従来の60%から80%まで高めているため、マニュアル車並の低燃費と併せエンジンブレーキを手に入れることができました。
このエンジンブレーキを手に入れたことで、追従走行時のアクセルとブレーキを行き来する回数が劇的に減ると言うことは前述の通りです。
このような市街地でのシーン(最も多くのドライバーが使用するシーン)での車の扱いやすさというのが本当に素晴らしい車であると心底私は感じています。というのも、CX-5・アテンザ・アクセラクラスでこのような作りこみをすることですら賞賛に値するのに、デミオのボディーサイズで同様の作りこみをするなんてマツダは本当に本当に本気だと思わざるを得ません。
と言いますのも、現在マツダが目指すものが、車はモノではなく相棒であると。
運転する人が相棒である車と一体となり走ることができるようにするためには、どのように車を開発して作りこんでいけばいいのか。
このような哲学を元に車を作りこんでいます。いや創造しているといっても過言ではないと思います。
以前からマツダの開発の考え方として人馬一体という考え方はありましたが、前述のようにロードスターやRX-7のようなスポーツカーでの
領域を出ることはありませんでした。しかしながらどの車も日常シーンにおける人馬一体というものを誰もが味わうことのできる車作りを
しているメーカーはおそらく今マツダだけではないのかと思えてきます。
国産コンパクトカーとは思えない程の上質な室内と1クラス上の走りをぜひご体感ください。
写真:新型デミオXD-Turring(ボディ色:ジェットブラックマイカ)
メーカーOP:セーフティーPKG+CD/DVD/地デジチューナー
ショップOP:フロント・サイド・リヤスポイラー、シャークフィンアンテナ、サイドデカール(アンダー、アッパー)、ナビSDカード、バックカメラ、フロアマット(DX)
フロントグリル内のソウルレッドプレミアム色のラインはディーゼル車仕様です。
外観はマツダこだわりの鼓動デザインです。
フロントマスクのシグネチャーランプとLEDヘッドランプからボディサイドに流れるラインが後方のLEDランプにつながっています。